お勉強
2002年6月23日今日はとってもゆっくりできた。
外が明るいし普段の癖もあって、どうしても早く目が覚めちゃう
けれど、メールチェックだけして、テレビつけてまたうとうと。
結局ちゃんと起きたのは11時。
いかん、いかん、今日は勉強する日なのに!!
朝食をのんびり取って、うーん、やっぱり何となく電話したくなっちゃう。
と言って彼に電話。・・・出ない。
なんだ、つまらん。多分車で移動中なんだろう。
片付けて、勉強開始。
と思った矢先に電話。
彼から。
やっぱり移動中。
実家で、親戚の赤ちゃん(生後1ヶ月)を抱っこしてきたとのことで
興奮気味。彼は相当子供好きなんだけれど、今まで結婚するって
考えたことなかったから、自分の子供を持つなんて諦めていた。
でも、私と結婚することになって、それが実現するかもってとっても
喜んでいる。
「やっぱりかわいいよね〜。いいな〜、早く欲しいなぁ」
思わず笑っちゃう。かわいいなぁ、彼。
「婚約のことも聞いてきたぞ。やっぱり指輪だよな、うんうん。
これから考えることたくさんあるねー。結婚式どんな風にやりたい?」
それって夏あったときに話すんじゃなかったっけ?大丈夫なのか?
そんな話しながら運転して。
もうすぐ中心街に入るというので、私も勉強したかったので、一度
電話を切ることに。3時間後にまたかける約束。
やっと勉強。まずは請け負っている翻訳から。
これも急いでやっちゃわないとなー。
始めてみると、む、難しい〜。日本語に翻訳じゃなくてその逆
なので、余計大変。とりあえず最後まで目を通し、約束の時間までに
できるところだけ訳してみた。
あとは、月曜日会社でやろ。翻訳ってかなり集中力を必要とする
(私の場合)疲れるのよね〜。ぐったり。
で、また電話。
彼も家に戻っていた。私に刺激を受けて、彼も語学の勉強してるところだった。
私が受ける試験の初心者向けのを受けたいんだそう。
彼には負けないように頑張らないと。私が彼よりできるものって
これだけだからなぁ。
あんまりラブラブな会話をすると、それに浸ってしまって勉強できなく
なるので(日本はすぐに夜中だから寝ちゃえばいいけれど、こっちは
まだ昼間だからね)、心を鬼にして切る。
再び勉強。
3時間くらいやったかなぁ。こんな調子で大丈夫かと不安もあるけれど、
頑張るしかない。
やらなくちゃいけないことが多すぎる〜。
また明日から仕事だわ。
*************************************************
彼の印象がすっかり悪くなってから、事務所でほとんど
顔を合わせることも無く、勿論言葉も交わすことがなく
2ヶ月以上の時間が流れた。
11月末。ヨーロッパはクリスマスを控え、街も人も急に
浮き足立つ頃。日はすっかり短くなり、街には市が並び
ショーウィンドーも派手に飾り付けられる。
1年で一番ロマンチックな季節ではありますが、クリスマス
は家族行事。クリスチャンでもないし、ここに家族も持たない
私にはそれほど一大事!というわけでもない。
(クリスマスストレスという言葉があって、この時期結構
離婚が多いらしい)
それでも街をぶらぶら見て、ホットワインを飲んだりするのは
大好き。それぞれの町で異なるので、この4年間でいろんな
町に行きました。
ある日、珍しく彼が事務所に居た。
なんだかとっても機嫌が良さそう。その笑顔がとっても印象的で。
コピーを取ってる私を見つけて近づいて来た。
「ねーねー、この町のクリスマス市一緒に行かない?ここに来て
初めての冬でしょう?」
あんなに印象悪かったのに、その笑顔ですっかり忘れて、
思わず
「いいですけど・・・いつですか?」と言ってしまった。
彼のきょとんとした顔。
「え・・・?もしかして今日?ですか?」
それ以外にいつがあるのかと言わんばかりの表情。
で、仕事終わってから行くことにした。
朝は降っていなかったのに、外は土砂降り。
この雨のなかを歩くのかぁ〜と思ったので、
「すごい雨降ってますけど・・・・」と言ってみたら、
お構いなし。
初めてちょっとプライベートな話をした。
私がどういう経緯でこの国にやってきたか、とか。
彼はどういう仕事してるのか、とか。
終始嬉しそうな彼に、最初緊張していた私の心も、次第に和んでいった。
街に並ぶ露店でホットワインや食べ物を買って二人で食べて。
いろいろ話をしていくうちに、彼が
「佳菜さんとだったら、結婚してもお互いの欠点を補い合いながら
暮らしていけそうですね」などと言い出した。
血の気が一気に引く私。倒れるかと思った。
「会社で見せてる顔なんて営業用なんだから、それで人の性格
判断しちゃだめですよ」と冷たい返事。
それでも彼ってばぜんぜん耳に入ってない様子。
よくわかんない人だなーと思いつつ、話をしていくうちに、
そろそろ事務所に帰って仕事に戻るという。
え?仕事中だったの?いいのかなー。
帰り際、突然手をつないでくる彼。
「○○市(ここからちょっと遠い街)行ったことある?今度一緒にそこ
のクリスマス市に一緒に行ってくれませんか?」
手を握られたことで、ちょっとひるんでしまった私。
「わ、分かりました、だから手、放してください」
彼は「分かった、じゃぁ、またね」と言って一人雨の中事務所に
向かって歩いて行ってしまった。
どういうつもりなんだろうなーとちょっと考える私。
でも思ったより悪い人ではなさそうだった。どうせ3月で帰国しちゃう人。
そんなに深く考えないで行って見よう。
このとき、彼がどんな人なのか、もう少し知りたくなっていました。
♯♪ぽんダさん、登録ありがとうございます♪♯
外が明るいし普段の癖もあって、どうしても早く目が覚めちゃう
けれど、メールチェックだけして、テレビつけてまたうとうと。
結局ちゃんと起きたのは11時。
いかん、いかん、今日は勉強する日なのに!!
朝食をのんびり取って、うーん、やっぱり何となく電話したくなっちゃう。
と言って彼に電話。・・・出ない。
なんだ、つまらん。多分車で移動中なんだろう。
片付けて、勉強開始。
と思った矢先に電話。
彼から。
やっぱり移動中。
実家で、親戚の赤ちゃん(生後1ヶ月)を抱っこしてきたとのことで
興奮気味。彼は相当子供好きなんだけれど、今まで結婚するって
考えたことなかったから、自分の子供を持つなんて諦めていた。
でも、私と結婚することになって、それが実現するかもってとっても
喜んでいる。
「やっぱりかわいいよね〜。いいな〜、早く欲しいなぁ」
思わず笑っちゃう。かわいいなぁ、彼。
「婚約のことも聞いてきたぞ。やっぱり指輪だよな、うんうん。
これから考えることたくさんあるねー。結婚式どんな風にやりたい?」
それって夏あったときに話すんじゃなかったっけ?大丈夫なのか?
そんな話しながら運転して。
もうすぐ中心街に入るというので、私も勉強したかったので、一度
電話を切ることに。3時間後にまたかける約束。
やっと勉強。まずは請け負っている翻訳から。
これも急いでやっちゃわないとなー。
始めてみると、む、難しい〜。日本語に翻訳じゃなくてその逆
なので、余計大変。とりあえず最後まで目を通し、約束の時間までに
できるところだけ訳してみた。
あとは、月曜日会社でやろ。翻訳ってかなり集中力を必要とする
(私の場合)疲れるのよね〜。ぐったり。
で、また電話。
彼も家に戻っていた。私に刺激を受けて、彼も語学の勉強してるところだった。
私が受ける試験の初心者向けのを受けたいんだそう。
彼には負けないように頑張らないと。私が彼よりできるものって
これだけだからなぁ。
あんまりラブラブな会話をすると、それに浸ってしまって勉強できなく
なるので(日本はすぐに夜中だから寝ちゃえばいいけれど、こっちは
まだ昼間だからね)、心を鬼にして切る。
再び勉強。
3時間くらいやったかなぁ。こんな調子で大丈夫かと不安もあるけれど、
頑張るしかない。
やらなくちゃいけないことが多すぎる〜。
また明日から仕事だわ。
*************************************************
彼の印象がすっかり悪くなってから、事務所でほとんど
顔を合わせることも無く、勿論言葉も交わすことがなく
2ヶ月以上の時間が流れた。
11月末。ヨーロッパはクリスマスを控え、街も人も急に
浮き足立つ頃。日はすっかり短くなり、街には市が並び
ショーウィンドーも派手に飾り付けられる。
1年で一番ロマンチックな季節ではありますが、クリスマス
は家族行事。クリスチャンでもないし、ここに家族も持たない
私にはそれほど一大事!というわけでもない。
(クリスマスストレスという言葉があって、この時期結構
離婚が多いらしい)
それでも街をぶらぶら見て、ホットワインを飲んだりするのは
大好き。それぞれの町で異なるので、この4年間でいろんな
町に行きました。
ある日、珍しく彼が事務所に居た。
なんだかとっても機嫌が良さそう。その笑顔がとっても印象的で。
コピーを取ってる私を見つけて近づいて来た。
「ねーねー、この町のクリスマス市一緒に行かない?ここに来て
初めての冬でしょう?」
あんなに印象悪かったのに、その笑顔ですっかり忘れて、
思わず
「いいですけど・・・いつですか?」と言ってしまった。
彼のきょとんとした顔。
「え・・・?もしかして今日?ですか?」
それ以外にいつがあるのかと言わんばかりの表情。
で、仕事終わってから行くことにした。
朝は降っていなかったのに、外は土砂降り。
この雨のなかを歩くのかぁ〜と思ったので、
「すごい雨降ってますけど・・・・」と言ってみたら、
お構いなし。
初めてちょっとプライベートな話をした。
私がどういう経緯でこの国にやってきたか、とか。
彼はどういう仕事してるのか、とか。
終始嬉しそうな彼に、最初緊張していた私の心も、次第に和んでいった。
街に並ぶ露店でホットワインや食べ物を買って二人で食べて。
いろいろ話をしていくうちに、彼が
「佳菜さんとだったら、結婚してもお互いの欠点を補い合いながら
暮らしていけそうですね」などと言い出した。
血の気が一気に引く私。倒れるかと思った。
「会社で見せてる顔なんて営業用なんだから、それで人の性格
判断しちゃだめですよ」と冷たい返事。
それでも彼ってばぜんぜん耳に入ってない様子。
よくわかんない人だなーと思いつつ、話をしていくうちに、
そろそろ事務所に帰って仕事に戻るという。
え?仕事中だったの?いいのかなー。
帰り際、突然手をつないでくる彼。
「○○市(ここからちょっと遠い街)行ったことある?今度一緒にそこ
のクリスマス市に一緒に行ってくれませんか?」
手を握られたことで、ちょっとひるんでしまった私。
「わ、分かりました、だから手、放してください」
彼は「分かった、じゃぁ、またね」と言って一人雨の中事務所に
向かって歩いて行ってしまった。
どういうつもりなんだろうなーとちょっと考える私。
でも思ったより悪い人ではなさそうだった。どうせ3月で帰国しちゃう人。
そんなに深く考えないで行って見よう。
このとき、彼がどんな人なのか、もう少し知りたくなっていました。
♯♪ぽんダさん、登録ありがとうございます♪♯
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