初対面
2002年11月30日私は親友の家に部屋をもらっている。
彼女とお母さんは3階建てのこの家の、2階と3階で生活して
いるので、1階にいる私とは普段合わない。
1階にも台所もお風呂もついているので、プライベートな空間が
保証されている。
馴染みある町というだけあって、ここに来るといつもぐっすり
眠れる。
そしてここに来る時は、仕事が大変だったり、今回みたい
にショッキングなことを聞いた後だったりして、いつも疲れている。
だから余計にぐっすり眠れるのかもしれない。
前回この家に来た時、親友は旅行中で居なかった。
でも今回は十分に時間があるというので、一緒に夜料理しようと
いうメールをもらっていた。
一緒に料理をする、というよりは、彼女のお母さんが郷土料理を
作るのを見せて教えてくれるという感じ。
今日は前から書いているように、翻訳代をもらいに行く日なので、
朝起きて下ごしらえの様子を見せてもらってから出掛けた。
これを2〜3時間煮込んで、帰ってきてからソースを作る。
クリスマス間近の土曜日ということで、街はごったがえしている。
去年と全く同じ場所に同じクリスマス市が立ち並び、
余計に懐かしくなる。
毎回帰ってくるたびほっとするけれど、やっぱり私はもうこの町の
人じゃないんだなぁと実感する。
少し切ない。
待ち合わせの店もすごく混んでいた。
それらしき人は居ない様子。
店の前に出て待ってみるけれど、来ない。
携帯の番号も知らない。
すると知らない女の人が「佳菜さんですか」と声をかけてきた。
(日本人じゃないけど)
慌ててそうですと告げると、
彼は車で来てしまって、この混んだ街中を駐車場を探してまだ
走り回っているという。
その女性に彼の携帯番号を聞いて、とりあえず電話をし、
お店の奥の席にいることを伝える。
15分くらいしてからだろうか。
”彼”がやってきた。
とても初対面とは思えないほど、砕けた雰囲気。
私と同じように、会社に勤めながら副業として始めたこと、
独立してできるようになるまでに10年近くを費やしたこと、
などいろいろ話してくださった。
私にすごく気を遣ってくれるのも、同じような経験をしている
からなのだろうか。
おいおい会社を直接紹介していくから、あなたは自分の腕を
磨きなさいと言われた。
今の世の中こんな人っているんだろうか。
でも本当に応援してくれている様子だから不思議。
さんざん話した後に、忘れないうちにと言って、翻訳代を
くださった。
こんな大量の現金を、こんな混んだ街の中で持って歩くの
恐いんだけれど、仕方ない。
(私の持ってる銀行は違う町の支店だと入金できないのです)
3人で2時間ほど食事して話をした後、私は再び街へ。
友達の誕生日プレゼントを買うために、また別の友人と
待ち合わせをしている。
大学広場に立ち並ぶクリスマス市をなんとなくぼーっと見て
いたら、私が引っ越して以来ずっと連絡してなかった友人に
ばったり。
ずっと連絡してなかったのは私のほうだから、本当に申し訳
なかったけれど、久しぶりに話せて嬉しかったかな。
私も彼女も約束があったので、長くは話せなかったけれど、
今度こそちゃんと連絡することを約束して別れた。
待ち合わせした友人と誕生日プレゼントを選び、
夜のためのワインも購入。
親友と夕飯を作るため家へ戻る。
おしゃべりしながら、ソースを作って、仕上げをして、
綺麗に盛り付ける。
ワインを開け、料理をお皿にとって、久しぶりの会話を楽しむ。
親友は日本語を勉強しているから日本の文化のことも
よくわかっているけれど、彼女のお母さんにとっては未知の国。
すごく興味津々でいつも話しが尽きない。
でも9時を回った頃、疲れてしまったのか、
眠りに行ってしまって、親友と2人に。
いろいろ話した。
解雇されるかもしれないこと、結婚がそれによって延期せざる
を得ないこと、両親の結婚に対する反対、翻訳のこと、
ビザのこと・・・
彼女もいろいろ悩んでいる様子。
修士論文のこと、就職のこと、恋愛のこと、結婚のこと。
11時まで話して私が力尽きてしまった。
でも久しぶりにゆっくり話せて良かった。
こういう友達が居るから、私はさっさと決心して日本に帰る
ことができずにいるのかもしれない。
彼女とお母さんは3階建てのこの家の、2階と3階で生活して
いるので、1階にいる私とは普段合わない。
1階にも台所もお風呂もついているので、プライベートな空間が
保証されている。
馴染みある町というだけあって、ここに来るといつもぐっすり
眠れる。
そしてここに来る時は、仕事が大変だったり、今回みたい
にショッキングなことを聞いた後だったりして、いつも疲れている。
だから余計にぐっすり眠れるのかもしれない。
前回この家に来た時、親友は旅行中で居なかった。
でも今回は十分に時間があるというので、一緒に夜料理しようと
いうメールをもらっていた。
一緒に料理をする、というよりは、彼女のお母さんが郷土料理を
作るのを見せて教えてくれるという感じ。
今日は前から書いているように、翻訳代をもらいに行く日なので、
朝起きて下ごしらえの様子を見せてもらってから出掛けた。
これを2〜3時間煮込んで、帰ってきてからソースを作る。
クリスマス間近の土曜日ということで、街はごったがえしている。
去年と全く同じ場所に同じクリスマス市が立ち並び、
余計に懐かしくなる。
毎回帰ってくるたびほっとするけれど、やっぱり私はもうこの町の
人じゃないんだなぁと実感する。
少し切ない。
待ち合わせの店もすごく混んでいた。
それらしき人は居ない様子。
店の前に出て待ってみるけれど、来ない。
携帯の番号も知らない。
すると知らない女の人が「佳菜さんですか」と声をかけてきた。
(日本人じゃないけど)
慌ててそうですと告げると、
彼は車で来てしまって、この混んだ街中を駐車場を探してまだ
走り回っているという。
その女性に彼の携帯番号を聞いて、とりあえず電話をし、
お店の奥の席にいることを伝える。
15分くらいしてからだろうか。
”彼”がやってきた。
とても初対面とは思えないほど、砕けた雰囲気。
私と同じように、会社に勤めながら副業として始めたこと、
独立してできるようになるまでに10年近くを費やしたこと、
などいろいろ話してくださった。
私にすごく気を遣ってくれるのも、同じような経験をしている
からなのだろうか。
おいおい会社を直接紹介していくから、あなたは自分の腕を
磨きなさいと言われた。
今の世の中こんな人っているんだろうか。
でも本当に応援してくれている様子だから不思議。
さんざん話した後に、忘れないうちにと言って、翻訳代を
くださった。
こんな大量の現金を、こんな混んだ街の中で持って歩くの
恐いんだけれど、仕方ない。
(私の持ってる銀行は違う町の支店だと入金できないのです)
3人で2時間ほど食事して話をした後、私は再び街へ。
友達の誕生日プレゼントを買うために、また別の友人と
待ち合わせをしている。
大学広場に立ち並ぶクリスマス市をなんとなくぼーっと見て
いたら、私が引っ越して以来ずっと連絡してなかった友人に
ばったり。
ずっと連絡してなかったのは私のほうだから、本当に申し訳
なかったけれど、久しぶりに話せて嬉しかったかな。
私も彼女も約束があったので、長くは話せなかったけれど、
今度こそちゃんと連絡することを約束して別れた。
待ち合わせした友人と誕生日プレゼントを選び、
夜のためのワインも購入。
親友と夕飯を作るため家へ戻る。
おしゃべりしながら、ソースを作って、仕上げをして、
綺麗に盛り付ける。
ワインを開け、料理をお皿にとって、久しぶりの会話を楽しむ。
親友は日本語を勉強しているから日本の文化のことも
よくわかっているけれど、彼女のお母さんにとっては未知の国。
すごく興味津々でいつも話しが尽きない。
でも9時を回った頃、疲れてしまったのか、
眠りに行ってしまって、親友と2人に。
いろいろ話した。
解雇されるかもしれないこと、結婚がそれによって延期せざる
を得ないこと、両親の結婚に対する反対、翻訳のこと、
ビザのこと・・・
彼女もいろいろ悩んでいる様子。
修士論文のこと、就職のこと、恋愛のこと、結婚のこと。
11時まで話して私が力尽きてしまった。
でも久しぶりにゆっくり話せて良かった。
こういう友達が居るから、私はさっさと決心して日本に帰る
ことができずにいるのかもしれない。
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