温泉へ
2002年12月21日「明日は早く起きて出発しようね♪」なんて彼は言っていたけれど、
出発は昼近くになるだろうなって思っていた。
だって、2人で一緒にいて朝早く起きられたためしなんてない。
しかし!!
日本ってどうしてこう屋内が寒いのかしら〜!
信じられないよ。
顔に冷気を感じて目が覚めるなんて!!
目が覚めてからも、とりあえず寒いから布団の中にいた。
そのうちに彼も起きたみたい。
話をしたり、またちょっとうとうとしたりして、
布団から出たのはきっと10時頃だったと思う。
ブランチということで、彼の住んでいる社宅から車で5分くらいの
イタリアンレストランに行く。
イタリアンと言っても、ちょっとファミレスに近い感じかな。
うちの実家の近所にはファミレスがないので、ひさびさーという感じ。
味は今ひとつ。
グルメが多いことで知られるこの県なのに、やっぱりそれほどでも
ないお店ってのもあるんだなー、と変なところで感心。
それとも私の味覚がヨーロッパ的になっちゃったんだろうか!?
車に乗って出発。
彼も事務所に寄って、そのあと高速を使って、目的地へ。
3連休の初日で、しかもお昼近かったから混雑を予想していたのに、
道は空いていてラッキーでした。
彼との久々の再会(って言っても2ヶ月ぶりだけれど)を懐かしんで、
他愛もないことを話しながらどれくらい走ったんだろう。
彼が送ってくれたという温泉旅館の雑誌は私の元には届かなかった
んだけれど、彼が選んで予約を入れておいてくれた。
彼が予約してくれたのは、離れのある宿。
離れに露天風呂がついていて、いつでも入れる。
お料理も有名なところだそうで、とにかく楽しみにしていた。
すごく雰囲気の良い旅館。
早速離れに案内された。
え!!
離れってこんなに大きいの?ってくらいでかい。
1軒家ではないですか。
中に入ってみると、10畳くらいの居間と2つの和室、そして
広ーい台所。
そして2階にも和室二間。
広すぎでしょう。
露天風呂も小さいけれど、おしゃれ。
内風呂には檜風呂。
これ1泊じゃもったいなさすぎ。
だって私たちが使うのって居間と寝るための和室一部屋。
部屋の露天風呂のほかに普通の浴場もある。
これも露天風呂。
そして洞窟風呂ってのもあるらしい。
ちょっと周囲を散策する。
すぐ側を川が流れていて、遊歩道に沿って散歩した。
夏に来るのも良さそうなところだなぁ。
次に来る時は家族で来たいね、なんて彼と話した。
子供が一緒だと、ゆっくりできないかな?
夕飯の前に、お風呂入ろうということで、最初は大浴場のほうへ。
多分彼の方が早く戻ってくるだろうから、鍵は彼は持っていく。
すごく広い露天風呂。
川が目の前で景色もいい。
半身浴で川を眺める。
17時だけど、まだ少し明るい。
熱い温泉で体は温まり、川面を伝ってくる風で顔は冷やされて、
すごく気持ちいい。
だから長くつかっていてものぼせたりしないのね。
本当はそんなに長く入っているの体に良くないんだろうけれど、
気が付いたらもう辺りが真っ暗になっていた。
もしかしたら長く入りすぎたかも。
彼待ちくたびれているかもしれない。
慌ててあがる。
浴衣に着替えて、離れに戻ると。
真っ暗。
さっきは点いていた門灯まで消えている。
いないのかなー?と思って、玄関の引き戸を引くと、開く。
彼の下駄もある。
冷え切った廊下の寒さを足の裏に感じながら、そぉっと居間の扉を
開けると・・・
真っ暗で、エアコンも切れていて、床には彼が大の字になって・・・
おお鼾をかいて寝ている(-_-;)
状況がよく飲み込めなくてしばし呆然としていると、
彼がいきなり目を覚ました!!
あまりにも急に体を起こしたので、恐かった〜(@_@)
「あー、佳菜戻ってきたのー。遅かったねー。俺寝ちゃったよ。
あれ、何でこんなに真っ暗なの?」
暢気なもんだ。
彼は私よりも30分ほど早く戻ってきたそうで、それで気持ち良く
なって眠りこんでしまったらしい。
で、その間に何故かブレーカーがおちたらしい。
まーとりあえず何もなくてよかったけれど、びっくりしたー。
夕食を取るため、本館へ。
そうなのよ、日本の旅館て、これでもかっていうくらいすごい数の
お皿が並ぶのよね。
大学生の頃まではそれくらいの量も食べられたけれど、今は
ちょっと無理。
しかも昨日は全然食欲無かったから、そんなに急にたくさん食べられる
わけもないし。
ここのお料理は、全て本当に細かいところまでこだわっていて、
残すのがとても悪い気がしたので、かなり頑張って食べた。
でも本当に美味しかった。
どうしても食べられない分は彼が食べてた。
自分の分食べてもまだ食べられるなんて、男の人ってすごいーと
また変なところで感心しながら、私はそれを見ていた。
私のこと喜ばせようと思って連れてきてくれたわけだけれど、
彼も本当にリラックスしているみたいでよかった。
でも、その後また大変な喧嘩をすることになっちゃうんだけれど。
話し合うことはきちんと話し合っておかなければならないということで、
この雰囲気を壊しちゃうのはまずいかとも思ったけれど、
食事の後、話を切り出した。
どんどん不機嫌になる彼。
最後には「根本的に考え方が違うんだから、もうきっとうまくやって
いけない」とまで言い出した。
2時間話し合って、二人とも疲れちゃって。
「風呂に入ってくる」
と言い残して、私たちの居る離れの露天風呂に一人でさっさと
行ってしまった。
2人で一緒に入ろうねなんて話していたのに。
自分が都合悪くなると逃げるなんて最悪だわ。
話し合っておいて当然の問題なのに。
誰だって気にする問題だと思うのに。
30分経っても彼は一向に出てくる気配はない。
もう帰っちゃおうかな。
タクシー呼んでもらえるか聞きに行こうと思って、彼に一言残し、
離れを出る。
でもその時もう既に23時を回っていたので、本館には誰も居なかった。
浴衣のまま、しばらく外に居た。
不思議と寒さは感じなかった。
少し考えて、まー、部屋はたくさんあるし、彼と別の部屋で寝て
朝帰ればいいかと考え直し、戻ると、玄関の前に彼が心配そうに
立っていた。
彼は駆け寄ってきて、
「もう!どこ行っていたの!いつ入ってくるかと思って待っていたのに」
「一人になりたいんだろうって思ったから。私も帰ろうと思ったし」
「それはダメだよ。せっかく一緒に居られる貴重な時間なのに」
「機嫌直ったの?」
「・・・。でも、佳菜の言いたいこと、心配していることはわかったから」
そのまま2人で露天風呂に入った。
言葉が見つからない・・・
その後部屋で少し休んでから、洞窟風呂に行ってみた。
すごく小さいお風呂だったけれど、本当に洞窟になってる!!
普通フロントで鍵をもらって使うらしいんだけれど、夜は開いてるので
自由に使ってくださいといわれていた。
誰も居なかったので、鍵をかけて入る。
こっちのお湯は熱い。
洞窟になっていて、冷めないから余計なのかな。
それでも私はつかっていたんだけれど、彼は2分ももたなかった。
「佳菜よく入ってられるねー。俺にはこれ熱すぎるー」
というので仕方なく、じゃぁ、大浴場に行こうかということになって。
もうこっちも誰もいなかったから、女湯の方で鍵かけて彼と一緒に
入った。
彼はお湯に長く入っているのは辛いらしく、川に面した岩の上に
寝そべり、時々お湯をかけて遊んでた。
夕食の前にお風呂に入ったときもずっとそうやっていたらしい。
じゃぁ、全然お湯につかってないじゃん!!
彼の背中を流してあげる。
その後彼が私の背中を流しながら嬉しそうに言う。
「佳菜の肌綺麗だよねー。大事にしてね」
少し機嫌直ったみたいだね。
でも、多分これからもこうやってすごい喧嘩繰り返していくんだろうね。
とりあえず、今日のところは無事仲直りして、
その後も彼と仲良しで居られました。
出発は昼近くになるだろうなって思っていた。
だって、2人で一緒にいて朝早く起きられたためしなんてない。
しかし!!
日本ってどうしてこう屋内が寒いのかしら〜!
信じられないよ。
顔に冷気を感じて目が覚めるなんて!!
目が覚めてからも、とりあえず寒いから布団の中にいた。
そのうちに彼も起きたみたい。
話をしたり、またちょっとうとうとしたりして、
布団から出たのはきっと10時頃だったと思う。
ブランチということで、彼の住んでいる社宅から車で5分くらいの
イタリアンレストランに行く。
イタリアンと言っても、ちょっとファミレスに近い感じかな。
うちの実家の近所にはファミレスがないので、ひさびさーという感じ。
味は今ひとつ。
グルメが多いことで知られるこの県なのに、やっぱりそれほどでも
ないお店ってのもあるんだなー、と変なところで感心。
それとも私の味覚がヨーロッパ的になっちゃったんだろうか!?
車に乗って出発。
彼も事務所に寄って、そのあと高速を使って、目的地へ。
3連休の初日で、しかもお昼近かったから混雑を予想していたのに、
道は空いていてラッキーでした。
彼との久々の再会(って言っても2ヶ月ぶりだけれど)を懐かしんで、
他愛もないことを話しながらどれくらい走ったんだろう。
彼が送ってくれたという温泉旅館の雑誌は私の元には届かなかった
んだけれど、彼が選んで予約を入れておいてくれた。
彼が予約してくれたのは、離れのある宿。
離れに露天風呂がついていて、いつでも入れる。
お料理も有名なところだそうで、とにかく楽しみにしていた。
すごく雰囲気の良い旅館。
早速離れに案内された。
え!!
離れってこんなに大きいの?ってくらいでかい。
1軒家ではないですか。
中に入ってみると、10畳くらいの居間と2つの和室、そして
広ーい台所。
そして2階にも和室二間。
広すぎでしょう。
露天風呂も小さいけれど、おしゃれ。
内風呂には檜風呂。
これ1泊じゃもったいなさすぎ。
だって私たちが使うのって居間と寝るための和室一部屋。
部屋の露天風呂のほかに普通の浴場もある。
これも露天風呂。
そして洞窟風呂ってのもあるらしい。
ちょっと周囲を散策する。
すぐ側を川が流れていて、遊歩道に沿って散歩した。
夏に来るのも良さそうなところだなぁ。
次に来る時は家族で来たいね、なんて彼と話した。
子供が一緒だと、ゆっくりできないかな?
夕飯の前に、お風呂入ろうということで、最初は大浴場のほうへ。
多分彼の方が早く戻ってくるだろうから、鍵は彼は持っていく。
すごく広い露天風呂。
川が目の前で景色もいい。
半身浴で川を眺める。
17時だけど、まだ少し明るい。
熱い温泉で体は温まり、川面を伝ってくる風で顔は冷やされて、
すごく気持ちいい。
だから長くつかっていてものぼせたりしないのね。
本当はそんなに長く入っているの体に良くないんだろうけれど、
気が付いたらもう辺りが真っ暗になっていた。
もしかしたら長く入りすぎたかも。
彼待ちくたびれているかもしれない。
慌ててあがる。
浴衣に着替えて、離れに戻ると。
真っ暗。
さっきは点いていた門灯まで消えている。
いないのかなー?と思って、玄関の引き戸を引くと、開く。
彼の下駄もある。
冷え切った廊下の寒さを足の裏に感じながら、そぉっと居間の扉を
開けると・・・
真っ暗で、エアコンも切れていて、床には彼が大の字になって・・・
おお鼾をかいて寝ている(-_-;)
状況がよく飲み込めなくてしばし呆然としていると、
彼がいきなり目を覚ました!!
あまりにも急に体を起こしたので、恐かった〜(@_@)
「あー、佳菜戻ってきたのー。遅かったねー。俺寝ちゃったよ。
あれ、何でこんなに真っ暗なの?」
暢気なもんだ。
彼は私よりも30分ほど早く戻ってきたそうで、それで気持ち良く
なって眠りこんでしまったらしい。
で、その間に何故かブレーカーがおちたらしい。
まーとりあえず何もなくてよかったけれど、びっくりしたー。
夕食を取るため、本館へ。
そうなのよ、日本の旅館て、これでもかっていうくらいすごい数の
お皿が並ぶのよね。
大学生の頃まではそれくらいの量も食べられたけれど、今は
ちょっと無理。
しかも昨日は全然食欲無かったから、そんなに急にたくさん食べられる
わけもないし。
ここのお料理は、全て本当に細かいところまでこだわっていて、
残すのがとても悪い気がしたので、かなり頑張って食べた。
でも本当に美味しかった。
どうしても食べられない分は彼が食べてた。
自分の分食べてもまだ食べられるなんて、男の人ってすごいーと
また変なところで感心しながら、私はそれを見ていた。
私のこと喜ばせようと思って連れてきてくれたわけだけれど、
彼も本当にリラックスしているみたいでよかった。
でも、その後また大変な喧嘩をすることになっちゃうんだけれど。
話し合うことはきちんと話し合っておかなければならないということで、
この雰囲気を壊しちゃうのはまずいかとも思ったけれど、
食事の後、話を切り出した。
どんどん不機嫌になる彼。
最後には「根本的に考え方が違うんだから、もうきっとうまくやって
いけない」とまで言い出した。
2時間話し合って、二人とも疲れちゃって。
「風呂に入ってくる」
と言い残して、私たちの居る離れの露天風呂に一人でさっさと
行ってしまった。
2人で一緒に入ろうねなんて話していたのに。
自分が都合悪くなると逃げるなんて最悪だわ。
話し合っておいて当然の問題なのに。
誰だって気にする問題だと思うのに。
30分経っても彼は一向に出てくる気配はない。
もう帰っちゃおうかな。
タクシー呼んでもらえるか聞きに行こうと思って、彼に一言残し、
離れを出る。
でもその時もう既に23時を回っていたので、本館には誰も居なかった。
浴衣のまま、しばらく外に居た。
不思議と寒さは感じなかった。
少し考えて、まー、部屋はたくさんあるし、彼と別の部屋で寝て
朝帰ればいいかと考え直し、戻ると、玄関の前に彼が心配そうに
立っていた。
彼は駆け寄ってきて、
「もう!どこ行っていたの!いつ入ってくるかと思って待っていたのに」
「一人になりたいんだろうって思ったから。私も帰ろうと思ったし」
「それはダメだよ。せっかく一緒に居られる貴重な時間なのに」
「機嫌直ったの?」
「・・・。でも、佳菜の言いたいこと、心配していることはわかったから」
そのまま2人で露天風呂に入った。
言葉が見つからない・・・
その後部屋で少し休んでから、洞窟風呂に行ってみた。
すごく小さいお風呂だったけれど、本当に洞窟になってる!!
普通フロントで鍵をもらって使うらしいんだけれど、夜は開いてるので
自由に使ってくださいといわれていた。
誰も居なかったので、鍵をかけて入る。
こっちのお湯は熱い。
洞窟になっていて、冷めないから余計なのかな。
それでも私はつかっていたんだけれど、彼は2分ももたなかった。
「佳菜よく入ってられるねー。俺にはこれ熱すぎるー」
というので仕方なく、じゃぁ、大浴場に行こうかということになって。
もうこっちも誰もいなかったから、女湯の方で鍵かけて彼と一緒に
入った。
彼はお湯に長く入っているのは辛いらしく、川に面した岩の上に
寝そべり、時々お湯をかけて遊んでた。
夕食の前にお風呂に入ったときもずっとそうやっていたらしい。
じゃぁ、全然お湯につかってないじゃん!!
彼の背中を流してあげる。
その後彼が私の背中を流しながら嬉しそうに言う。
「佳菜の肌綺麗だよねー。大事にしてね」
少し機嫌直ったみたいだね。
でも、多分これからもこうやってすごい喧嘩繰り返していくんだろうね。
とりあえず、今日のところは無事仲直りして、
その後も彼と仲良しで居られました。
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