急遽、今日も温泉
2002年12月22日翌朝、また豪勢な朝食・・・
またもすごい量を食べることになってしまった。
そう、日本の旅館について思うこともう一つ。
朝食の時間が早い!!
選ぶことが出来たけれど、8時または8時半の二通りだけ。
ホテルだと6時から10時というように、いつでもいいじゃない?
大抵バイキングだし。
こういう和食の朝は嬉しいけれど、旅先でゆっくりしたいなと
思っても、嫌でも朝食の時間に合わせておきなくちゃいけない
のが私にとってはこの上なく辛い。
せめて9時っていう選択肢も作ってもらえたらなぁ。
こんなに遅くに朝食に来られたら旅館の人は迷惑なんだろうけど。
片付かないもんね。
しかも、日本に帰ってからというものの、毎日朝のんびりと
起きていたので、余計辛い。
彼はごはんが何より大切、な人なので、食事のためなら起きる(-_-;)
たとえ私を置いていっても・・・
起きてもぼーっとしている私をよそに、彼は先に行ってるねーと
さっさと行ってしまった。
目が覚めても、女の人の場合、そのまますぐに人様の前に出るって
わけにもいかないしね。ちょっとは身だしなみ整えてからじゃないと。
寝起きで、やっぱり全部食べきれなかったので、
彼にお願いした。
出発する前、また少し歩く。
昨日は暗くて見えなかったけれど、橋から男湯が見える。
彼が寝そべっていた姿、もしかしたら誰かに見られていたかもね、
なんていいながら。彼もちょっと焦ってた。
すごくいい旅館だったねーといいながら、そこを後にした。
あの設備でこの値段、って多分すごく安いんだろうな、って思った。
*****
私の希望で、大分県の竹田というところに連れていってもらった。
滝廉太郎の出身地と言って良いところ。
彼は私が今住む国に縁の深い人。
留学していた。
私が大学時代、彼の人生を描いた映画があり、家の近くの映画館
に一人で見に行ったなぁ。
彼が留学していた土地には、私はまだ行ったことないんだけれど、
いつか行ってみたいなと思ってる。
今回、偶然この近くに来たから是非行きたいって彼にお願いした
というわけ。
滝廉太郎が住んでいたという家を見て、いろんな資料を見せてもらう。
ずっと行ってみたいなぁと思っていたので、こんな形で来られるとは
思ってなかった。
東京に居た頃、九州は私にとっては遠い遠い土地だったから。
滝廉太郎の人生を、故郷を自分の目で垣間見ることができて
良かった。
車でまた走っていると、湧き水の出るところがたくあんあることに
気が付く。
蛍を養殖するために使っているところもあるようだし。
本当に環境のいいところなのね。
そして、結構猫が歩いているんだけれど、みんな人懐っこい。
警戒心が全くないというか。
それどころか、近寄ってくる。
なんだか、大都市では考えられないことだよね。
今日の夜どうするかって決めてなかった。
でも私が温泉行きたい!って言ったから、彼がその場所からあまり
遠くないところで、良さそうなところに何件か電話してくれた。
どこもいっぱいだったんだけれど、1箇所だけ、旧館の部屋で
良ければ、と言ってくれたところがあった。
昨日喧嘩しちゃって、ほんとうの意味でのんびりできなかったから、
どうしてもこのまま帰りたくなかった。
山の奥に奥にずーーーーっと入っていって、一体どれくらい行ったら
着くんだろうと思うところにその旅館はあった。
でも結構大きくて、私たちの到着を待っていてくださったらしく、
すぐ出迎えてくれた。
建物に入ると、うっとくる硫黄の匂い。この匂い久しぶりに嗅いだかも。
割と苦手だったりするんだけれど・・・
それにしても、いろいろと泉質が違うものなのね。
本当に古い建物だぁ。
部屋のドアは傾いでしまって、閉めるのにちょっと苦労する。
こじんまりとした和室。
洗面所とお手洗いは共同。
昨日とは違うけれど、そこがまたいい感じ。
大学時代の合宿を思い出す。
夕食を取っている間に、部屋には既に布団が敷かれていた。
布団を敷いてしまうと、既に部屋はいっぱい。
2人で、布団の上にごろんとなって、じゃれあいながらテレビを
観る。私にとっては日本のテレビ番組も懐かしい。
ごろごろするのが大好きな私は、めちゃくちゃリラックスモード。
それを見て彼は楽しそうに笑っていた。
不意に彼が訊く。
「ねーねー、佳菜は俺と一緒に居るとき、いつが一番楽しい?」
「こうやって何気ない会話しながら、2人でのんびりごろごろしてるとき」
と私。
「やっぱりねー」と笑う。
「あなたは?」
「食事してるとき」
それは、私と一緒じゃなくても楽しいんじゃないの?って思ったけれど、
「一緒に食事をすると、自分の家族といるんだって思う」と。
「あと、夜中に目が覚めて、隣に佳菜が居るって確認するとき。
隣に居るとすごく安心する」
これは彼が日ごろからよく言っていた台詞。
目が覚めて、隣に私が居なくて淋しいと電話してきたり、メールを
送ってくることが何度かあった。
「2人で毎日こうやって一緒に居られる日が早く来るといいなぁ」
そうだね。
さんざんごろごろしていて、だんだん動くのが億劫になってきたので、
まだ動く気力のあるうちに、彼と混浴の露天風呂に行くことに。
露天風呂は建物を出て、ちょっと歩く。
外はかなり寒い。
露天風呂ではこれを着用してくださいと部屋に案内されたとき
渡された着衣を持っていく。
勿論着なくてもいいんだけれど、彼がいいって言うわけがない。
普段ヨーロッパで何も着用しないで混浴が当たり前なので、
逆に抵抗あったんだけれど、日本人はじろじろ見るからねー。
仕方ない、着用して入る。
学生らしいグループが中に居て、写真撮ったりしてはしゃいでいた。
結構お湯は熱い。お風呂自体はそれほど広くない。
目の前に小さな滝が二つあって、すごく雰囲気がいい。
そのうちにグループが出て行ってしまって、2人だけになった。
静かー。
私も学生の時は友達とあぁやってワイワイ騒ぎながらお風呂に
入ったもんだけれど、今は静かにのんびりつかるのが好き。
年取った証拠かしら。
どうでもいいけれど、この着衣を身に付けていると、
半身浴して、次にお湯につかるとき、
水を含んだこの布が異常に冷たくなっていて、ひじょーに寒い。
これ、旅館のことを考えて水切れがいい素材なんだろうけれど、
肌触り悪いし、使うほうにとってはあまり実用的とは言いがたい。
だから、2人きりの時は外してた。
時々話しをしたりしながら、ぼけーっとして。
彼が半分のぼせているようなので、あがることに。
彼と少し散歩しながら話しをしたけれど、全然寒くない。
体の心から温まっているようなので、むしろ風が気持ちいい。
「ずぅっと仲良く、こうやって旅行できるといいな」彼が呟いた。
部屋に戻って、またごろごろ開始。
そして2時間くらいたった頃、今度は大浴場の方へ。
女湯には3つお風呂があった。
見るとゆずが入っている。冬至なんだぁ。
となりの男湯から、彼が「佳菜ー、ゆずが入ってるよー」って叫んでる。
恥ずかしい。誰もいないのかな。
こっちに誰かいたらどうするのよ。
3つの温泉をはしごして、楽しむ。
このときこのだだっ広いお風呂に私一人だったので、のんびり。
でもあまり遅くなると彼が可哀想だから30分くらいでやめておいた。
身支度をして、出て、彼と決めておいた合図を確認。
彼は先に部屋に戻った様子。
肌の手入れをして、コンタクトを外す。
彼は相当疲れているようでぐったりしてる。
早く隣においでよって言ってるけれど、眠いんじゃないの?
私が隣に行くと案の定すぐ眠ってしまったね。
私は睡眠薬?
またもすごい量を食べることになってしまった。
そう、日本の旅館について思うこともう一つ。
朝食の時間が早い!!
選ぶことが出来たけれど、8時または8時半の二通りだけ。
ホテルだと6時から10時というように、いつでもいいじゃない?
大抵バイキングだし。
こういう和食の朝は嬉しいけれど、旅先でゆっくりしたいなと
思っても、嫌でも朝食の時間に合わせておきなくちゃいけない
のが私にとってはこの上なく辛い。
せめて9時っていう選択肢も作ってもらえたらなぁ。
こんなに遅くに朝食に来られたら旅館の人は迷惑なんだろうけど。
片付かないもんね。
しかも、日本に帰ってからというものの、毎日朝のんびりと
起きていたので、余計辛い。
彼はごはんが何より大切、な人なので、食事のためなら起きる(-_-;)
たとえ私を置いていっても・・・
起きてもぼーっとしている私をよそに、彼は先に行ってるねーと
さっさと行ってしまった。
目が覚めても、女の人の場合、そのまますぐに人様の前に出るって
わけにもいかないしね。ちょっとは身だしなみ整えてからじゃないと。
寝起きで、やっぱり全部食べきれなかったので、
彼にお願いした。
出発する前、また少し歩く。
昨日は暗くて見えなかったけれど、橋から男湯が見える。
彼が寝そべっていた姿、もしかしたら誰かに見られていたかもね、
なんていいながら。彼もちょっと焦ってた。
すごくいい旅館だったねーといいながら、そこを後にした。
あの設備でこの値段、って多分すごく安いんだろうな、って思った。
*****
私の希望で、大分県の竹田というところに連れていってもらった。
滝廉太郎の出身地と言って良いところ。
彼は私が今住む国に縁の深い人。
留学していた。
私が大学時代、彼の人生を描いた映画があり、家の近くの映画館
に一人で見に行ったなぁ。
彼が留学していた土地には、私はまだ行ったことないんだけれど、
いつか行ってみたいなと思ってる。
今回、偶然この近くに来たから是非行きたいって彼にお願いした
というわけ。
滝廉太郎が住んでいたという家を見て、いろんな資料を見せてもらう。
ずっと行ってみたいなぁと思っていたので、こんな形で来られるとは
思ってなかった。
東京に居た頃、九州は私にとっては遠い遠い土地だったから。
滝廉太郎の人生を、故郷を自分の目で垣間見ることができて
良かった。
車でまた走っていると、湧き水の出るところがたくあんあることに
気が付く。
蛍を養殖するために使っているところもあるようだし。
本当に環境のいいところなのね。
そして、結構猫が歩いているんだけれど、みんな人懐っこい。
警戒心が全くないというか。
それどころか、近寄ってくる。
なんだか、大都市では考えられないことだよね。
今日の夜どうするかって決めてなかった。
でも私が温泉行きたい!って言ったから、彼がその場所からあまり
遠くないところで、良さそうなところに何件か電話してくれた。
どこもいっぱいだったんだけれど、1箇所だけ、旧館の部屋で
良ければ、と言ってくれたところがあった。
昨日喧嘩しちゃって、ほんとうの意味でのんびりできなかったから、
どうしてもこのまま帰りたくなかった。
山の奥に奥にずーーーーっと入っていって、一体どれくらい行ったら
着くんだろうと思うところにその旅館はあった。
でも結構大きくて、私たちの到着を待っていてくださったらしく、
すぐ出迎えてくれた。
建物に入ると、うっとくる硫黄の匂い。この匂い久しぶりに嗅いだかも。
割と苦手だったりするんだけれど・・・
それにしても、いろいろと泉質が違うものなのね。
本当に古い建物だぁ。
部屋のドアは傾いでしまって、閉めるのにちょっと苦労する。
こじんまりとした和室。
洗面所とお手洗いは共同。
昨日とは違うけれど、そこがまたいい感じ。
大学時代の合宿を思い出す。
夕食を取っている間に、部屋には既に布団が敷かれていた。
布団を敷いてしまうと、既に部屋はいっぱい。
2人で、布団の上にごろんとなって、じゃれあいながらテレビを
観る。私にとっては日本のテレビ番組も懐かしい。
ごろごろするのが大好きな私は、めちゃくちゃリラックスモード。
それを見て彼は楽しそうに笑っていた。
不意に彼が訊く。
「ねーねー、佳菜は俺と一緒に居るとき、いつが一番楽しい?」
「こうやって何気ない会話しながら、2人でのんびりごろごろしてるとき」
と私。
「やっぱりねー」と笑う。
「あなたは?」
「食事してるとき」
それは、私と一緒じゃなくても楽しいんじゃないの?って思ったけれど、
「一緒に食事をすると、自分の家族といるんだって思う」と。
「あと、夜中に目が覚めて、隣に佳菜が居るって確認するとき。
隣に居るとすごく安心する」
これは彼が日ごろからよく言っていた台詞。
目が覚めて、隣に私が居なくて淋しいと電話してきたり、メールを
送ってくることが何度かあった。
「2人で毎日こうやって一緒に居られる日が早く来るといいなぁ」
そうだね。
さんざんごろごろしていて、だんだん動くのが億劫になってきたので、
まだ動く気力のあるうちに、彼と混浴の露天風呂に行くことに。
露天風呂は建物を出て、ちょっと歩く。
外はかなり寒い。
露天風呂ではこれを着用してくださいと部屋に案内されたとき
渡された着衣を持っていく。
勿論着なくてもいいんだけれど、彼がいいって言うわけがない。
普段ヨーロッパで何も着用しないで混浴が当たり前なので、
逆に抵抗あったんだけれど、日本人はじろじろ見るからねー。
仕方ない、着用して入る。
学生らしいグループが中に居て、写真撮ったりしてはしゃいでいた。
結構お湯は熱い。お風呂自体はそれほど広くない。
目の前に小さな滝が二つあって、すごく雰囲気がいい。
そのうちにグループが出て行ってしまって、2人だけになった。
静かー。
私も学生の時は友達とあぁやってワイワイ騒ぎながらお風呂に
入ったもんだけれど、今は静かにのんびりつかるのが好き。
年取った証拠かしら。
どうでもいいけれど、この着衣を身に付けていると、
半身浴して、次にお湯につかるとき、
水を含んだこの布が異常に冷たくなっていて、ひじょーに寒い。
これ、旅館のことを考えて水切れがいい素材なんだろうけれど、
肌触り悪いし、使うほうにとってはあまり実用的とは言いがたい。
だから、2人きりの時は外してた。
時々話しをしたりしながら、ぼけーっとして。
彼が半分のぼせているようなので、あがることに。
彼と少し散歩しながら話しをしたけれど、全然寒くない。
体の心から温まっているようなので、むしろ風が気持ちいい。
「ずぅっと仲良く、こうやって旅行できるといいな」彼が呟いた。
部屋に戻って、またごろごろ開始。
そして2時間くらいたった頃、今度は大浴場の方へ。
女湯には3つお風呂があった。
見るとゆずが入っている。冬至なんだぁ。
となりの男湯から、彼が「佳菜ー、ゆずが入ってるよー」って叫んでる。
恥ずかしい。誰もいないのかな。
こっちに誰かいたらどうするのよ。
3つの温泉をはしごして、楽しむ。
このときこのだだっ広いお風呂に私一人だったので、のんびり。
でもあまり遅くなると彼が可哀想だから30分くらいでやめておいた。
身支度をして、出て、彼と決めておいた合図を確認。
彼は先に部屋に戻った様子。
肌の手入れをして、コンタクトを外す。
彼は相当疲れているようでぐったりしてる。
早く隣においでよって言ってるけれど、眠いんじゃないの?
私が隣に行くと案の定すぐ眠ってしまったね。
私は睡眠薬?
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