午前4時半

2003年1月10日
あぁ、やっと1週間が終わった。
早かった気もするし、長かった気もする。
とにかく、3時半になった。

上司は朝からずっと電話していた。
電話の向こうの相手に仕事の愚痴をネチネチと言っていた。
新聞を読みながら、耳はしっかり言葉を拾っていた。
聞いたことは全部書き留めておきなさいと同僚からアドバイスをもらって
いるから、そうしようと思うんだけれど、頭がまだちゃんと働いて
くれない。職場ではさすがにやりづらいし。
家に帰ってきていざ書こうとしても、断片的なことしか思い出せない。

今日はそれよりも前にやらなくちゃいけないことがある。
部屋の掃除。
掃除機かけたり、シンクやバスタブ磨くくらいは暇を見つけて
ちょこちょこやっていたけれど、
床の水拭きをずっとサボっていた。
12月仕事納めの翌日には日本に発ってしまったし。

窓を開ける。
今日も外はマイナスだ。
セントラル・ヒーティングで適度な温度に保たれている部屋に
外の冷たい風が流れ込んでくる。
私はタンクトップ姿だったけれど、不思議と寒くない。
2時間くらいかけて掃除した。
台所とお風呂場の床がやっぱり一番大変だった。

部屋が綺麗になると気分もすっきりした。
全て片付けて、お湯を沸かす。
またゆっくりと紅茶を淹れて、休憩。
今日事務所からもって帰ってきた雑誌を取り出す。
事務所で読むとちょっと顰蹙かいそうなテーマだったから、
一人でゆっくり読みたかった。
「雇われない生き方」「法律活用術」「副業」
こんなの読んでいたら何言われるかわかったもんじゃない。
とにかく、私も今後のことを考えて、自立して生きていく手段は
身に付けておかなくちゃいけない。
でもこれといって何が出来るわけでもないしねー。
人生で2番目の壁だわ。

その雑誌の一つを読んでいて、偶然彼の職場のことが紹介
されていた。
彼がいつも話してくれていたから、そうか、これのことなんだ、と
興味深く読んでしまった。
すごいプロジェクトに関わってるんだなぁ。

誇りに思う反面、羨ましい部分もある。
私は?何がしたい?何ができる?

当分この悩みは続きそうです。

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今日は彼にメールを書かなかった。
なんとなく。
自分がこんな気分だから、書くことも思い浮かばない。
彼からもメールは来なかった。

家計簿をつけたとき、「メールも電話もなし」と備考欄に書いた。

こういうのんびりとした時間ってあっという間に過ぎちゃうもので、
既に20時近くなっていた。
慌てて夕飯を作って食べようとしたまさにその時、
電話。

日曜日に会う約束をしている同僚からだと思った。
詳細は金曜日に伝える、といわれていたから。
でも彼女今日仕事に来てなかったし。

出ると、一呼吸おいて、眠そうな彼の声。
日本時間は午前4時半。
どうやら夕べ飲み過ぎて早く目が覚めてしまったらしい。

電話してきてくれたのは嬉しいけれど、
私には話すことが、無い。
それでも彼は話続けてた。

さんざん励ましてくれた後、
「やっぱり日本で専業主婦として平凡な生活を送るの、そんなに嫌?」

何で彼は私を専業主婦にしたがるんだろう。
生活だってその分大変になるのに。

最初の何ヶ月かは仕事しないで環境になれることも多分必要だと
思うけれど、ずーっとって言われると、しかも専業主婦でいなさいって
決め付けられちゃうと、窮屈。

その他にも、なんだかいろいろ言われた。
翻訳だって専門分野が既にあって、余裕を持ってこなせるなら
意味があると思うけれど、私みたいに根詰めてやるのはよくない、
とか。
思わず「それって私には無理だって言いたいわけ?」と言ってしまった。

でも、専門分野あっても、それだけで収入を確保できる人って稀
だし、しかもそれって今日や明日で身につくようなものじゃない。
何十年も会社員として働いて、その時の経験や知識で独立する
って人が多いわけだし。

彼も少し苛々してるんだろうか。
私が何を言っても元気ないから。
でもそんな少し慰めてもらったからってすぐに元気になれるような
ことじゃないってこと分かってるはずなんだし、
少し放っておいてくれればいいのに。
彼が苛々して、私の気に障ることを言うくらいなら、連絡ないほうがいい。

なんだかんだと1時間半も話してしまって、
話が終わったころには、せっかく作った夕飯はすっかり冷めていた。

夕飯を済ませて、今日はゆっくりお風呂につかることにした。
日本から温泉の素もって帰ってきたし、
仕事始まった途端また肩こりがひどくなってきたから。
多分私も苛々してるんだろうし、リラックスする意味もこめて。

お湯を張って、CDラジカセを持ち込む。
今お気に入りのCDは島谷ひとみ。
湯布院を選んで、ラベンダー色のにごり湯にゆっくりつかる。
CDが終わるまでまるまる1時間、ずーっとつかっていた。

すごくいい気分だった。
緑茶を淹れて、少し冷めるのを待とうと思ってベッドで横になって
いたら、眠りこんでしまった。
髪も乾かさず、お茶も飲まず。

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